ママが「りこも日記」を更新しなくなってからはや8ヶ月が過ぎようとしている。
ママが日記を更新しない間にりこもは大きくなり、すっかり成犬へと変わってしまい、今2回目の発情期を迎えている。
一番可愛いであろう時期の写真を掲載することもなく、このままりこも日記を放置し、誰にも見られずただただインターネットに漂うゴミになってしまうのでは、りこもがあまりに不憫だ。なので、ママには内緒でパパがりこも日記を更新することにした。
いつか、気づくかな?
いや、気づかないであろう。
りこも日記があることすら覚えていまい。
金魚もそう。
クワガタも。
カブトムシも。
イモムシも。
ダンゴムシも。
ハサミムシも。
最後に世話をするのは結局はパパなのだ。
「ちゃんと散歩行くから!」
りこもを飼う際に涙ながらに約束した娘は「寒いから!」との理由で散歩に行かなくなった。
便乗して「寒いから!」とママも散歩に行かなくなった。
彼女達の頭の中では「私が行かなくても誰かが行くだろう」と計算済みなのである。
それからというもの
パパは毎日、りこもを連れて散歩に行くのだ。
八ヶ岳から吹きおろす木枯らしに耐えながら散歩に行くのだ。
「あそこのご主人、昼間から犬の散歩してるけど大丈夫け?」
近所のご老人にそう思われながら (想像) 、私は毎日りこもを連れて散歩に出かけるのだ。
来る日も、来る日も。
というわけで、今日からパパがりこも日記を更新することになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。